410:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/29(土) 13:20:32.85 ID:d9TnhUADO
恭介は、その言葉に目を丸くした。
自分が、何をしたいか。
腕の事を度外視して、考えろなど、そんなこと誰も言わなかったことだった。
恭介「クロ、さん」
だからこそ、恭介はその言葉に答えを返せなかった。
頭が真っ白になってしまったのだ。
クロ「じゃな、また会おうぜ」
そう言って駆け出したクロはトンと軽く足を踏み込み空に跳んだ。
恭介「あ……」
真っ青な空に、しなやかに黒猫が浮かび上がっていく様を、恭介は惚けたように見ていた。
自由が、そこにあった。
屋上から落ちていくクロを、恭介はただ見ていることしかできないでいた。
────見滝原総合病院・マミの病室
ゴキン、という凄まじい衝撃音に危うくマミは飲んでいた紅茶を吹きこぼしそうになった。
マミ「て、敵襲!?」
慌てて衝撃音のした方に、顔を向けると開け放した窓の枠の部分に黒猫がぶらさがっていた。
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