530:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/08(月) 22:36:14.93 ID:egHI/JdDO
まどか「私は、いっつもさやかちゃんに、守られてばかりだった」
さやかに必要なのは取り繕った言葉なんかではない。まどかはポツリポツリと語り出した。
まどか「何も言えないけど、ただ黙っていても楽しかった。だってさやかちゃんが楽しいお話を一杯聞かせてくれたから。危ない時も、さやかちゃんが側にいてくれるだけで安心できて……だけど!」
まどかはさやかに駆け寄り、その肩を掴んだ。
その顔は、ぼやけてしまう。
感情が高まると、悲しくなくても涙が出るのだとまどかは初めて知った。
まどか「マミさんと会って、クロちゃんと会って、戦うってどういう事なのか……守るってどういう事なのかを知ったの」
あれだけ可憐で落ち着いていたマミはただの少女だった。
恐怖を、悲哀をたった一人で押し隠して、それでも戦うことしか道がなかった。
あれだけ飄々としたクロでさえも苦しみを抱えていた。
あの時の魔女との戦いで見た映像から察するに、彼もまた失い続けた末にあがき続ける者だった。
まどか「私だって戦う。さやかちゃんのその辛いとか、苦しいっていう感情を少しでも楽にしてあげたい」
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