572:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 22:02:10.69 ID:uMvngx8DO
「中に行くというのなら手を貸すわ」
クロ「あぁ?」
突然、背後から声は聞こえた。
透き通るようで、重く鋭い響きを持ったその声の方にクロは顔を向ける。
恭介は、身体の自由があまり効かず、なんとか首の捻りだけでその声の主の姿を見た。
その黒髪の少女、暁美ほむらの姿を。
クロ「よう、お前身体はいいのか?」
ほむら「えぇ、どうせ退院の手続きなんてまともに取れないもの。抜け出してきたわ」
恭介にしてみたら、中々に理解し難い言葉を言いながらほむらはクロに近づいていく。
途中、少しだけ彼女から視線を向けられたがそれも一瞬だけ、すぐにほむらという少女はクロを見た。
自分に向けられたその視線の冷たさを考えると、彼女のクロに対する温かさと柔らかさは別人のように感じられるレベルである。
恭介「あの、クロさん……この方は?」
クロ「あぁ、暁美ほむら。今どき風の魔女っ娘だ」
ほむら「魔女っ娘ではない、魔法少女よ。断じて違うわ」
クロの適当な紹介を軽く受け流すほむらであったが、恭介にとってはそんなに簡単に無視できるはずがない単語があった。
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