578:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/12(金) 13:05:28.89 ID:VPvfAYcDO
恭介「ここは、一体……?」
惚けたように吐いた息は、知らず知らずに自らの脳裏に浮かんだ疑問文を読み上げた形になった。
眼前に広がるその世界は、未知の闇と未開の光が広がる荒唐無稽な無秩序な光景で埋めつくされている。
美術の本に載っている『シュール・リアリズム』そのものである。
そして、足下には遥か下方へ伸びる一本道があった。
クロ「んじゃ、行くぞ!」
ガクンっと身体が後ろに引っ張られる感覚がする。
またもや、クロが車椅子を押し始めたようだ。
風を切る感覚には爽快感はなく。
ただひたすらに闇の中に飛び込んでいくだけの言い様のない不安があった。
恭介「ク、クロさんっ!」
クロ「なんだ?これ以上のサービスは扱ってねーぞ!!」
クロの絶叫が聞こえるのとほぼ同時に、恭介の背中で激しい火花と破裂音が響いた。
驚きから反射的に顔を前に向ける。
しかし、そこには更なる驚愕があった。
『───────!』
『───────!?』
異形、それだけで十二分なほど説明がつくであろう者がそこにいた。
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