588:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/12(金) 22:28:11.61 ID:VPvfAYcDO
先ほどは、そんな余裕などなかったため、姿をよく見る事はしなかった───確認する前にクロが倒していた事も原因の一つだったが────のだが、今ではその全貌を知ることができる。
その一つ、一つは形が違うが、小さな子供のような形をした人型が玩具の飛行機や機関車に乗せただけの粗雑なデザインをしている。
もはや、それ自体が子供の落書きその物のような。
大量のそれが、今まさに、さやかを飲み込もうとしていた。
もしあれが、さやかに辿り着いたらどうなるのか?
考えたくもなかった。
さやか「きゃああああ!」
クロ「行ってこい!!」
考える暇もなかった。
恭介「へっ?」
激しい衝撃と共に、車椅子はもうスピードで動き出した。
どういう事なのかは恭介には分からないが、クロには分かっていた。
彼が全力で蹴り飛ばしたからである。
恭介「うわああああああ!!」
徐々に近付くさやかの姿、その絶叫に彼女も恭介に気付く。
「あっ!」とも、勿論「どうして」とも言う間もなく少年と少女は追突した。
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