640:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/20(土) 10:48:12.27 ID:pDYXvipDO
QB「彼はもう動けない。もしここから出れたとしたら確かに彼をどうにかする手段はあるかもしれない」
さやかの周りをグルグルと周りながら、その『声』は前から後ろから、右から左からと彼女を縛りあげるように語り掛けてくる。
QB「しかしそれは、ここから出られたらの話だよ。このままではここにいる全員が死ぬことになるだろうね」
さやか「……死ぬ?」
ダメだ、それはダメだ。
死ぬのはダメ。
でも、このままでは。
このままでは─────だったら
QB「それを避けることができるのは、君の選択次第だよ」
選択、それが指すものなど考えなくても分かった。
さやか「……契約して、魔法少女になる」
なんだ、簡単じゃないか。
そうすれば良いのだ。
確かに、クロを失ってしまった事で反面教師的に考えていたヒーロー像が無くなりパニックに陥ったが、そんなの関係ない。
自分が魔法少女になり、戦えばいい。
まどかの言葉もどうでもいい、願いを叶えてしまおう。
願い、自分の願いは。
さやか「恭介───!?」
その姿を確認しようとしたさやかは、驚愕した。
彼は、そこにいなかったのだ。
背中に氷を突っ込まれたような感覚が走る。
まさかと思い、首を巡らせると彼はここから少し離れた場所の地面を這いずっている。
一も二もなく、さやかは飛び出していった。
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