654:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/26(金) 12:48:02.11 ID:1ZKgqqrDO
恭介「……よしっ!」
心の中に、とても熱いものが流れ込んでくるのを感じる。
自分を手伝おうとしている子猫の姿に今までにない気持ちが生まれたのだ。
恭介(負けたくない、負けるもんかッ!)
自分の中にこんな感情があるなんて思いもしなかった。
地面を掻き進みながら恭介は考えていた。
恭介(進め、進め……、もう二度と立ち止まるな。進めぇッ!!)
かつてバイオリンで目指した栄光、そこから蹴落とされた挫折。
今もまだ完全に振り切ったとは言えないかもしれない。
それでも、今は逃げてはいけない。
理屈などない。
逃げたくないから、逃げない。
恭介(もう少し、もう少しだ)
ほむら『がんばれ!もうちょっとの辛抱だぞ!』
ほむらは、目の前の少年にかけていた。
かぐらはもう既に安全な場所に隠れさせている。
しかし今は、それだけではいけない事くらい分かっていた。
そんな中で、何かをしようとしている少年を見つけたのだ。
がむしゃらに無茶苦茶でも行動に出ようとしている姿、そして彼の視線の先にはクロが使用していた武器がある。
ほむらもまた迷わなかった。
1002Res/761.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。