669:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/01(木) 21:25:02.64 ID:kMGO1+QDO
さやか「やっぱ、格好良いよ、あんた……。そりゃ恭介も慕うわ」
クロ「お、おい。大丈夫か?どっか痛むか?」
さやか「は?あんた何言って……て、あれ?どうしたのかな。これ、なんで、涙が」
ポロポロと零れる涙を止めようと必死に目をこするさやかだが、一向にその涙が止まる様子はなかった。
やがて、魔法少女の姿も解け元の制服に戻ったが、彼女はそれに気付かずに涙を流し続けている。
クロ「えーと、あれだ!ありがとう。ありがとうございました!ほれ、ちゃんと礼を言ったぞ?珍しくな。だから泣くな……って訳わかんねーか。あぁッ、くそったれ」
今にも唾を吐き捨ててしまいかねない物言いをしながらも、彼にしては非常にてんやわんやとした態度を見せている。
誰かを面と向かって慰めるということはクロの苦手分野なのだ。
『さやか!!』
どうしたものかと首を捻っていたクロの耳に、その声は届いた。
あん?と顔をそちらに向ければいつの間にか『彼』が直ぐ近くに来ていた。
さやか「恭介?───恭介ッ!」
そしてクロ以上にその声に反応を示したのは勿論さやかであった。
こちら側になんとか歩腹前進で近づこうとしている恭介に向かってさやかは駆け出した。
クロ「ったく。やっと適役が来たか」
やはり自分はどうにもこうにも役者として不足しているようだ。
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