737:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/11/11(日) 22:00:35.21 ID:M1jF0A9DO
────住宅街
朝の見滝原の街は佇む老人のように静かな姿を見せていた。
そんな、まるで詩人のような表現もあながち間違いではないと思う。
人々は朝目覚めてから少し時間が経った事からか仕事や学校に向かう人は、ほとんど見受けられない。
道行く人はまばらで、その人も一度すれ違えば振りかえることなく何処へ消える。
そんな道を三匹の猫が歩いていた。
右から虎猫、黒猫、小さい黒猫の順番である。
その真ん中の位置を陣取って歩くクロはなんとも言えない苦い顔をしながら歩いていた。
ほむら『……なぁ』
クロ「んだよ」
ほむら『暑苦しくないのかよ。クロ』
クロ「あぁ、暑苦しいぜ。できる事なら離れてほしいくらいだ」
虎猫・ほむらは少しだけ案じるような表情でクロの顔を見上げている。
因みに、彼は先の件で思うところでもあったのだろうか、クロに対する呼び名は『あんた』から『クロ』へと変わった。
何を思ったのかまではクロにはどうでもいい事であり、そう呼びたいなら勝手に呼べばいいので深く聞くつもりはない。
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