863:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/11/29(木) 20:55:43.93 ID:O+ChaoADO
 マミからしてみれば不穏極まりない言葉に彼女は顔を引き締める。  
 まるで、魔女が現れたような切羽詰まった顔になる彼女を少し、クロは物珍しそうにいていた。  
  
  
 だが、よく考えたら自分の常識と彼女の常識を照らし合わすこと自体に無理があるのだとクロは一人納得した。  
 そんなクロを尻目にマミは辺りをキョロキョロと見回している。 
  
  
 マミ「泥棒って、一体どこに!」 
  
  
 クロ「声は一応あっちからだぜ」 
  
  
 泥棒と叫ぶ声が聞こえたのは自分達の後ろ側からだった。  
 クロは今まで歩いてきた方向に身体を向け、マミもそれを見て慌ててそれに習う。 
  
  
 道の向こうから軽いエンジン音が近づいてくる。 
 その音をぼんやりと聞きながら、クロはジッと注視していた。  
  
  
 クロ「……来たぜー」 
  
  
 現れたのはなんのヘンテツもないスクーターであった。 
 色は灰色を主とした車体で、その運転手はフルフェイスを被り、身に付けた服は上から下まで黒で統一している。  
  
  
 そして、その腕にはまるで戦利品のようにぶら下げた茶色いバッグがあった。  
  
  
 マミ「引ったくり!?」 
  
  
  
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