914:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/13(木) 22:34:41.10 ID:XgwJ6scDO
まどか・さやか(……泥棒ッ!)
二人はまず、そっと靴を脱いだ。
そして、そのまま音を立てないように家に上がりこんだ。
何故、この緊急時にわざわざ靴を脱いだのかは、恐らく彼女達にしか分からないだろう。
彼女達も、日本人なのだ。
まずは、家に来て大体の人間が一番最初に訪れるであろうリビングに向かおうとまどかは決心する。
その旨を手振りとアイコンタクトでさやかに伝えれば彼女は引き締まった表情で頷いた。
一歩、一歩それ程足を持ち上げないですり足に近い動きで進む。
後ろをわざわざ確認できる訳ではないのでよく分からないが、きっとさやかも似たような動きをしているのだろう。
別に、彼女達に隠密の心得などあろうはずもなく、それとなく好奇心の赴くままに行動にでているだけである。
────そして
『…む…し……ね。ど……し…し……』
まどか(いるッ!)
リビングにつながる扉の前に立ったその時、確かにその向こうから声が聞こえてきたのだ。
もはや、これはまごうことなく、招かねざる客がこの家の中に入り込んでいる事を示していた。
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