943:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/18(火) 23:28:59.29 ID:PNBWsDLDO
知久「すまないね。何から何までやらしてしまって」
だが、その一見しただけで奇妙と分かる光景すら知久はわざわざ突っ込まず、そればかりか申し訳なさそうな顔をしている。
マミ「いえ、私がしたい事をしただけで、むしろワガママを言ってしまって申し訳ないくらいです」
そのままの姿勢でマミは礼儀正しく挨拶をする。
中々にシュールな光景だ。
まどか「ところで、パパは何しに行ってきたの?お買い物は分かるけど……今晩の食材?」
知久「うーん、半分正解かな。実は今晩の料理に関しては殆ど準備はできていてね。後は仕上げをするだけでいいんだ」
己が父ながら抜け目ない、とまどかは舌を巻く。
自分にもその要領の良さが欲しいものだが、いつかなんとかなる気もする。
それは、ともかく、半分とはどういう事だろう。
マミ「それは、私の分なの」
まどか「マミさんの?」
まさか、マミだけが個別で食べる食料ではあるまい。
そんな失礼な考えがよぎったまどかを知ってか知らずかマミは続けた。
マミ「前に、私が手料理を作って皆で食べようって約束したでしょ?それを……その、クロが覚えていてくれて、どうしてもって言うから」
クロ「んなこた言ってねーだろうが。オイラはやれるもんならやってみろっていったんだよ」
真っ赤に染まるマミの頬を、さっきよりも強めにグリグリと足を押しつけるクロだが、あまり効果はないようで、殊更、彼の『照れ隠し』を際立たせてしまっている。
さやか「へぇ、マミさんの手料理かぁ。楽しみだなぁ」
マミ「任せてちょうだい」
クロ「ちっ、勝手にしろい」
諦めたのかクロはマミから足を退けて、プイと顔をそらしてしまった。
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