987:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/03(木) 22:40:19.35 ID:Mb6i8dADO
脅しをかけた途端に、かぐらは大急ぎでキャットフードに食らいつきはじめた。
子供に対する脅しで親を出せば十分効くというのは本当のようだ。
しかし、ただ言い付けると言っただけでここまでするとは、よほど『ママ』とやらは恐いらしい。
先ほど彼女が話していた通り、きっと食事を残すたびに酷い目にあったのだろう。
それが、今は少し待遇の良い場所にいるものだから、子供本来の堪え性のないワガママが出てきてしまっているのだ。
ほむら『ふー、じゃオレも食うか』
そして、ほむらもまたモソモソと食べはじめた。
流石に、妹分が食べ出した手前、兄としてゴネ続ける訳にはいかなくなったのだろう。
子供らしいが、それで良い。
しかし、これ程色々、チビ共について考えているとまるで自分が──────
クロ(……やめよう。今からそんなん考えてたらジジイみてーになっちまう)
まだ、早い。
かつて自分が出した決断は変わっていない。
『父親』になるには、そういった存在になるには、自分はまだまだだろう。
先は、長い。
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