99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/08/28(火) 22:53:19.17 ID:hRAG+XoDO
さやかは、利発で活発で、例え何もできなくてもバットを持って戦おうとするくらいに勇気がある。
そして、自分達に気を回しながら、度々現れる使い魔に向けて銃を放ち、怯える自分に励ましの言葉をくれる頼りになるマミ。
そんな中で、まどかは思う。
じゃあ、自分はどうすればいいのか?
勇気もなく、力も、強い意志もない自分は───
マミ「来たわ。ここが───この結界の最深部よ。」
と、時間がどれくらいたったのか分からないまま歩き続けたが、気付けば目的地に着いてしまったようだ。目の前にあるのは、扉。
ゲームで見るようなラスボス前にある豪華絢爛な扉ではなく、クレヨンか水彩画で書きなぐったような色彩の扉だった。
冗談みたいな世界だ。
そして、本当に嘘みたいな話はここからなのだと、まどかは恐れと共に、しかし、それでも逃げまいと足を踏みしめた。
マミ「この先には魔女がいる。いい?物陰に隠れなさい。そしたら、私が魔女を倒すまで決して出てきてはだめよ。」
さやか、まどかの両名はゴクリとお互いが唾を飲み込む音を聞いた。
さっきから、喉がカラカラだ。
今、この瞬間、この瞬間だけは気を休めることができた。
マミが、その手をドアノブにかけるまでは。
がチャリと、ドアが開く。
不思議な事に、光が溢れていた。
こんなにも恐いのに───、三人は光に包まれていった。
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