過去ログ - ジャイアン「俺を雇わない企業なんてどうかしてるっつーの」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:13:06.01 ID:Zx+xTz0oo
ジャイアンがシュウカツする話を小説で書くんだが需要ある?

プルルルルルルルルルルル。

「まもなく三番線から電車が発車します。黄色い線までお下がりください。」

ピーヒロヒィ!

どこか間抜けな笛が駅のホームに鳴り響く。
俺は、扉まで全速力で走りきると、満員の西部線に強引にでかい体を押し沈めた。
前のOLにギュウと体を押し付け、扉に挟まれないようにがんばる。

ぶしゅう。

どこからともなく空気の抜けたような音が鳴り、扉が体すれすれを滑り閉じていく。

バタン。

扉が閉められると、途端に満員電車特有のニオイ――人間の脂や汗のニオイ、
香水やら呼吸のニオイやら――がジンワリと鼻孔に侵入してくる。
車内は生暖かい空気が充満しており、不快。左のオヤジのハゲ頭には、
無数の汗の粒がプツプツと浮き出ているのが分かる。そしてもちろん、
俺の顔もまた汗で湿っており、就活用に短く刈り込んだもみ上げに汗が
たらりと滑っていくのが感じられる。
息が苦しい。ちくしょう、走るんじゃなかった。急ぐ用などどこにもないはずなのに。

今日はとある二流企業の一次面接であった。
出木杉を脅して書かせたエントリーシート(当然俺の)が奇跡的に通り、
就活始めて以来通算二回目の面接があったのだ。

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