過去ログ - ジャイアン「俺を雇わない企業なんてどうかしてるっつーの」
1- 20
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:35:16.02 ID:Zx+xTz0oo
例えば俺がバカなことを言っちまったとき、
あいつは決まって「ウシャシャシャシャ」と変な笑い声をあげた。
その度に、俺は「ドガア!」と意味不明な咆哮をあげ、ツネオをギタギタに殴ってやったものだ。

今も非常にむかついた――特に語尾が――のだが、
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:36:31.49 ID:Zx+xTz0oo
>>19
だよな。ごめんこれからはシャイアンで統一するわ。ジャイアンて書いてるとこもあるだろうけど勘弁な母ちゃん。


22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/24(金) 00:39:48.33 ID:jgpmCHZIO
良いから早く投下しなタケシ


23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:42:07.85 ID:Zx+xTz0oo
>>22
ありがとう。母ちゃんのためだけに書くよ俺。


24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:43:20.10 ID:Zx+xTz0oo
視界の開けた交差点に出る。あたりはすっかり真っ暗になっていて、
俺の目に、前方で信号待ちしている車の群れからライトが入ってくる。

ツネオはしばらく無言で前を向いていたが、
急に左折の方向指示器を出すと――俺の家は右だ――早口に喋った。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:44:24.67 ID:Zx+xTz0oo
謙遜があっても俺は油断しない。皆が皆で謙遜するくせに、
俺が弱音を吐くと全力で非難することを知っているからだ。

「私はあんたのために言ってるんだ、あんたは前を向いていかなきゃならないんだ。」

以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:45:29.50 ID:Zx+xTz0oo
どうして? お前の親父、社長だろうが。親父さんに頼めば一発なんだろ?」

自分でも馬鹿なこと言ってるなと思う。俺はさらに拳を握り締める。

「そりゃあ、まあそうなんだけど」
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:46:40.66 ID:Zx+xTz0oo
ツネオがあまりにツネオらしくないことを喋るので、俺はあっけにとられていた。
何か返事をしなければとも思うが、もう少しツネオに喋らせてやることにした。

「大学に入って、色々勉強して……思ったんだ。
 僕って全然ダメだなって。ウヒヒヒ」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:47:58.33 ID:Zx+xTz0oo
「だから僕は、パパの会社以外でまずは就職しようと思ったんだ。
 なあに、今の僕じゃあ失敗するけどさ。
 どんどん失敗してどんどん学んでいこうと思ったわけ。
 ウヒヒ、といってもまだ内定は出てないんだけどね。
 明日も面接、あさっても面接。エントリーシート書くの、
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:49:11.87 ID:Zx+xTz0oo
「じゃあ、シャイアン。ここでいいかい?」

「ああ、ありがとう。助かったぜ」

ツネオは街路樹の下で車をゆっくりと止める。
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/08/24(金) 00:49:57.82 ID:Zx+xTz0oo
ツネオが行った先を見ると、信号機だとか、車の尾灯だとか、
光という光があちこちで夜を彩っているのが見える。
幻みたいにみんなぼやけているのが、けっこう綺麗だった。


以下略



78Res/42.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice