17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/08/24(金) 20:17:06.91 ID:NZSihzP+o
「あ、あ……あ……」
声が出ない。意識が定まらない。鼓動がいままで以上に跳ね上がる。
眼鏡などかけていなくとも、見紛うはずがない、その顔。
それは紛れもない、私の従弟、秋月涼、その人の顔。
「あんた、脅されて……」
唯一納得できる可能性にすがろうとしても、それはあっさりとはね除けられた。
「ばかだなあ、そんなことあるわけないだろ」
きゃはは、と聞いたことの無いような笑い声をあげて、彼は吐き捨てる。
「そんなことより、見てよ。律子姉ちゃん」
髪をつかまれ、ぐいと持ち上げられる頭。首にかかったベルトが喉を圧迫する中、私は見た。
私の体に打ち付けるように出入りする涼のものを。
涼と私は、間違いなく繋がっていた。
「あああああああああーーーーーーーっ!!」
絶叫する私の頬を、大粒の涙が滑り落ちていった。
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