過去ログ - 杏子「お、ほむ焼きの屋台だ」 仔ほむほむ「ホミュェエエェェッッ!!!…」
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901:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/06(土) 09:48:16.23 ID:/+Sthqwn0
「昨日までと違う世界」



「ホムホム♪」「マドマド♪」「ホミャア♪」「ミャロン♪」


これはどこにでも居るほむほむと、その家族の話……


そのほむほむの巣は、裏通りに落ちている古びたダンボール箱だった。

それまではほむほむ一匹で暮らしていたのだが……思いを寄せていたまどまどと昨日晴れて番になり、今朝待望の仔どもが生まれた。

しかし仔どもが生まれた時間は普段なら餌探しに出かける時間だった為、巣の中には食べるものが何も無かった。

そこでほむほむは、体力が回復したらまどまどに仔ども達を任せて餌探しに行くことにした。

・・・・・・・

「ホムホム♪」イッテクルネ♪ テフリフリ

「マドマド♪」キヲツケテネ♪

「ホミャアー♪」オカーシャ♪ テフリフリ

「ミャロン♪」テラチャイ♪ テフリフリ


家族に見送られて意気揚々と巣から出ようとするほむほむ……その顔は幸せに満ちている。

昨日までの餌探しとは気分が違っていた……


……昨日までは自分が食べる分だけを必死に探してたけど……今日からは違う♪

……自分を待ってくれている家族がいる……愛しいまどまどに可愛い仔ども達///

……みんなにお腹一杯食べさせてあげなくちゃね♪


「ホムホムホム♪」ニコニコ♪ トテトテトテ…


そんな事を考えながら、いつも餌探しをしているゴミ置き場に向かおうと巣から出た……巣の入り口は建物側に向いている為に箱をぐるっと周らなければならない。

ほむほむがルンルン気分で箱を周った瞬間……突然影に包まれた……


「ホム♪…ホムゥ?」ピタッ

「……この箱が巣になってたか……」


ほむほむの頭上から声が聞こえた。


「ホム…ホムー?」ソー…


ほむほむが恐る恐る見上げると……そこには人間が立っていた……


「ほむほむだけか? いや……夜にまどまどの声も聞こえたから……「ホホッ!?…ホ…ホビャアアアアァァァァァ…」クルッ トテテテテテ…


人間の発した声をかき消すように、ほむほむは叫びながら巣の入り口に向かって走り出した……


「逃げたか……まぁいいか……まだ時間あるしな」


人間はそう呟いて、ほむほむが巣に逃げ込むのを待つことにした。



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