795:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/14(日) 00:50:25.06 ID:YPPw5vRa0
晴絵「そうだな、私の見立てでは阿知賀で宮永照に対抗できるとしたら玄しかいない。先鋒戦で宮永照を圧倒した『超馬鹿ツキ』の奇跡は二度は起こらないし、美穂子得意の他家利用もフィニッシャーのポジションでは上手く機能しないだろうしな」
憧「それは一理あるわね。ダントツ最下位の清澄を含めて全員がトップを目指す以上、安手支援の手は撥ね除けられるだろうし」
穏乃「勝ちを諦めなかったからこそ、清澄は今のドン底の位置にいるわけだしね。けど、臨海が雀さんが連戦してきたら、玄さんのドラ爆も封じられるんじゃないですか?」
晴絵「いや、これは私の勘だが雀明華でも玄のドラゴンロードを完璧に封じるのは無理だと思う。あの技は『制約が厳しい程に能力が強まる』というスキル原則を最大限に活用して支配力を極限まで高めている。だから研鑚された使い勝手の良いスキルでは『調律の歌』の支配を覆せないが」
憧「玄のドラゴンロードの使い勝手の悪さ・・・というか制約の厳しさは他に類を見ないから、雀明華の支配力にも対抗できるかもね。実際、どんな魔物でも正攻法で玄からドラを奪うのは不可能だろうし」
晴絵「まあ、そういうことだ。だが玄をここまで育てたのは、美穂子、お前だから誇りに思っていい。もし私が阿知賀を率いていたら美穂子とは別な戦略を立てられたかもしれんが、玄を宮永照に匹敵させるのは正直お手上げだっただろうからな」
玄「(にこっ)ありがとうございます、赤土さん。私のことをそこまで評価してくれて。でも、やっぱり阿知賀の代表は美穂子さんです」
灼「玄?」
玄「正直言うと『連続和了』だけなら打ち勝てる自信はあります。高速飛竜モードで三回に一回ほど割り込めれば、収支はドラを独占する私の方が上回る筈ですから」
憧「うっはー、玄、言うわね〜」
宥「ううっー、玄ちゃん、本当に頼もしくなってくれて、おねーちゃん、嬉しいよー(ぐすっ)」
玄「けど、みんな忘れてるよ。宮永さんにはドラを必要としないもう一つの危険なモードがあるのを」
穏乃「ツモ和了できない対価と引き換えに役満手を連発する通称『ギギギ』ですね?」
玄「あらためて考察するとぶっ飛んだ性能だよね? こんないかれた奥義が使われて今まで先鋒戦でトビ終了が無かったのは、常に美穂子さんが場にいて自分が振り込まないのはもちろん、他家が放銃しないようにヒントを出して場をリードしていたからだよ。私にはそんな器用な真似は絶対に無理」
晴絵「なるほど、確かに連続和了とギギギモードへの相性は一長一短だな。ならば肝心の美穂子の意志を聞きたい所だが」
キャプテン「・・・・・・その前に一つ告白することがあります。私はかつてキャプテンとして恥ずべきことをしてしまいました。先鋒戦のプラン変更についてです」
穏乃「宮永さんに真っ向勝負を挑んだことですか? そりゃ例の天使さんの介入で当初の志しは有耶無耶になりましたけど、美穂子さんが望んだ顛末じゃないですから別に恥じいる必要は・・・」
キャプテン「いいえ、そうじゃないのです、穏乃さん。どれほど低い勝率でも、何か秘策を練った上での特攻ならアリだと思います。ですがあの時の私は私事で一時的に熱くなっていただけで、『辻垣内さんと協力して宮永さんの連荘を阻止する』以外のプランは何も持ち合わせていませんでした」
キャプテン「私は自分単独の力では宮永さんには及ばないと最初から諦めていたからです。だから本懐でないとしても、勝利の女神さんに助けられたのは事実です。もし先鋒戦で一生に一度の幸運が訪れていなければ、赤土さんの予測通り私は惨敗していたでしょう」
憧「・・・美穂子」
キャプテン(宮永さんには及ばないか・・・。己の可能性の門を自ら閉ざすとは、本当に温くなったものですね、私も(ふっ))
キャプテン(中学の頃の私は今とは比べ物にならないぐらい弱かったのに、それでも決勝卓で宮永さんに本気で勝とう挑んでいたというのに。そう、負けない為に敢えて勝ちの目を摘むような無謀な差し込みをした清澄の別の宮永さんみたいに(ギラリ))
晴絵「その言い草だと、まるで算段があるように聞こえるな。今度は日本チャンプの宮永照に勝てると・・・」
穏乃「宮永さんへの勝算がある?(ゴクリ)」
キャプテン「(にこっ)そこまで自惚れられませんが、もう『面倒臭い』だけの相手で終わらせるつもりはありません。ハッキリと宮永さんに私の存在を『敵(エネミー)』として認識させてさしげあげますよ」
晴絵「(ふふっ)なら私からこれ以上言うことはないな。元々私はオブサーバーに過ぎないから、お前たちが自分で決めたことに異議を唱える資格もないし、詮なきことを呟いてしまったな、許せ」
キャプテン「いいえ、自分たちの立ち位置を見つめ直すという意味でとても有意義な質問でした。ありがとうございます、赤土さん」
晴絵「そうか(今の玄が宮永照を相手にどこまで戦えるか見てみたくもあったので、それだけが少し残念だな)」
玄「これで決まりだね。私たちの代表は美穂子さん」
憧「しかし大将戦の後に延長戦というのもサプライズよね。気分的にはストーリーモードでボスキャラを倒して一度エンディングを迎えた後で、隠しダンジョンで裏ボスと戦う感じかな?」
穏乃「あっはっはー、面白いこというね、憧。ところで、美穂子さん。まだ時間はありますから、仲間内で可能な限り早打ちしますか? どうやら今の美穂子さんは打てば打つほどツキが上昇するみたいですし」
キャプテン「・・・・・・・・・止めておきます。宮永さんを相手にドツボ状態ではお話になりませんが、先鋒戦みたいにあまり馬鹿ヅキすぎても、私の本当の実力なのか分からなくなりますから」
宥「(くすっ)美穂子ちゃんならそう言うだろうね。流石は役満の和了放棄を平然とやる女だよね」
憧「あたしが手も足も出ず、穏乃も利用するのが精一杯だった魔物相手に、あたし達と同じ凡人の美穂子がどんな麻雀で魔物に挑むのか、人の可能性を見させてもらうわよ、美穂子」
キャプテン「(にこっ)分かりました」
【阿知賀女子代表:福路美穂子(3年)】
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