過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ」霞「夕方の挨拶ってなんだったかしら?」【安価】
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646: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/09/02(日) 21:06:46.73 ID:gaPwV8hVo


 京太郎「もういいですか? ……そろそろ働かないと、夕に間に合わないかもしれないので」


 ?「ん? ああ、夏祭りに行くのか。だからあの娘は……」


 京太郎「じゃあ、失礼します」


 ぞんざいな挨拶は呆れからか、或いは恐れからか。

 話は終わりだ、と言外に告げながら彼の横をすれ違い、


 ?「ふふ……そうか。それは何よりだ」


 そう、諦観を抱えた老人のような笑い声と共に―――



 ?「―――家族は、大切にするものだよ?」



 切なげに言い残し、姿を消した。


 京太郎「――――」


 振り返ると既に彼は背を向け、声が届かない程遠くに行っていた。


 京太郎「………………」


 全身をいつの間にか覆っていた冷や汗に気付き、乱れていた呼吸を整える。

 ……彼の正体に関して、色々と推測する事はできるが、止めておく。

 詮索してどうなるという訳でもないし。

 そして何より―――跳ねるような胸の動悸が、それを拒んでいた。


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