過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ」霞「夕方の挨拶ってなんだったかしら?」【安価】
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647: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/09/02(日) 21:07:14.79 ID:gaPwV8hVo

 




 彼が指定した神社の内部は、思わず気圧されるような内装だった。

 延々と続く階段に、空間を切り取る様な鳥居がこれまた延々と続いている。

 思わず気圧されるような機構。明らかに外界とは異なる構造。


 それがまるで―――この境内を象徴しているようで。


 京太郎「……当たり前か、ここが深奥なんだから」


 一階ごとに――正確には鳥居を潜る毎に――微かな違和感を感じるが、それもまた一歩ごとに過ぎていく。

 そうして、よく判らない、それこそあの灰色さえ連想させるような偏執的な異界の果てに、須賀京太郎は“本殿”に辿り着いた。


 京太郎「……えっと、鏡、だったよな」


 内部の空気は、或る意味では洗練されており、或る意味では雑多だった。

 人がよくイメージするような祭壇に、飾られた鏡。……アレが、例の神具というヤツなのだろう。

 他にも様々な古典的なものがあり、そのいずれもが高級どころではないと確信させるような物であり。

 その全ては明確で強烈な指向性に支配されており―――そこにいるだけで、脳髄が溶けてしまいそうだった。



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