過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ」霞「夕方の挨拶ってなんだったかしら?」【安価】
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651: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/09/02(日) 21:08:59.67 ID:gaPwV8hVo


 京太郎「すみません、こんな……」


 初美「いいから出ますよ! ここは、アナタには危険すぎます!」


 京太郎「みたいです、ね……!」


 背筋が泡立つ。心がざわめく。

 違和感と酩酊感、そして既視感が臓腑の底から湧き出て、脳髄を満たしていく。

 まるで全身の節々から、甘い毒を流し込まれているかのようだ。言い様の無い感覚に、言い様の無い吐き気を覚える。


 初美「いいからいきますよ! 肩、肩貸しましょうか!?」


 京太郎「ええ……すみません、初美さん」


 初美「はつっ……!? い、いいからしっかりしてください、このまま降りますよ!」


 京太郎「はい……」


 体格で明確に劣る相手に肩を貸すという、極めて不格好な状態のまま、本殿を後にする。

 ……ただ、その帰り。まるで泣き声のような哀しい声が聞こえて―――


 初美「須賀、君……?」


 京太郎「―――――」


 ……何故か俺の手は、再会を約束するように上がっていた。


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