10:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/27(月) 02:44:20.63 ID:87tC1tni0
三、活版所
男は家へは帰らずかけ足で街にある大きな活版処に向かった。
はいってすぐ入口の計算台に居た、だぶだぶのほつれたシャツを着た人に挨拶をして男は靴をぬいで上がると、突き当りの大きな扉をあける。
中にはまだ明るいうちから電燈がついてたくさんの輪転器がばたりばたりとまわり、きれで頭をしばったりランプシェード・ハットを被ったりした人たちが、何か歌うように読んだり数えたりしながらたくさん働いていた。
男「おはようございます。」
騒がしい工場内でも聞こえるように声を張る。
おじさん「おう、おはよう。」
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