106:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 21:52:42.34 ID:bOaug2Ec0
男はああと深く息をした。
男「女、おれはもうあのさそりのように、ほんとうにみんなの幸のためなら、
おれのからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」
女「私だってそうだよ。」
女の眼にはきれいな泪がうかんでいた。
男「こうなったらおれたち、どこまでも行こうな。
天上でも神さまのもとでも、喜んで行こう。
お爺さんにもらった切符で、どこでも好きなところに行けるんだ。」
女「だめだよ。一緒には行けない。」
いきなり女が冷たく突き放すように言った。
男は女も当然おなじ気持ちだと思っていたのでびっくりした。
136Res/104.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。