過去ログ - 男「銀河鉄道は」女「夜の街に」
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119:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 22:25:35.00 ID:bOaug2Ec0

鼠いろの切符が半分にやぶれて、一方が燃え尽きるように光になって消えた。
そしてザネリの体が一瞬だけ、あの時の鷺のように灯って見えたが、
ジョバンニがまばたきするともう元に戻っていた。

ザネリ「きっとジョバンニのお父さんがお菓子を作って、
    これが鳥だって嘘をつくのは大切な仕事だったんだ。
    私みたいにずるしちゃう人がでてくるからね。」

ジョバンニ「もういいよ、もう、いいんだよ。」

ジョバンニは思わず席から立ち上がって、ザネリを抱きしめた。
髪からリンスのいい匂いがした。
もうこれを逃したら、二度とザネリにふれることもできないと分かったのだ。




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