122:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 22:29:46.64 ID:bOaug2Ec0
ジョバンニは座席の上にうずくまって、もう大声を出して泣いてしまおうとした。
そのとき、ひと筋の暖かい光が窓から入ってきて、ジョバンニの頬につたう泪を橙に照らした。
それは朝日だったのだ。
ジョバンニが顔を上げようとすると、汽車が大きくがたんと揺れた。
そして後ろ側を下にして、ゆっくりと下降し始めた。
辺りをきょろきょろ見渡すと、他の乗客もごっそり居なくなっていた。
窓から風が入り込んで、落ちる速度といっしょにだんだん強く吹き込んでくる。
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