54:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 01:01:01.80 ID:bOaug2Ec0
男「鷺の加工は大変なんですか。」
男は、自分も仕事で何か作っていたことを思い出して、
うそをついているにせよ、鳥捕りのすることが気になっていたのだ。
「時間はかかりますな。なぜならね、鷺を喰べるには、」
鳥捕りは、こっちに向き直った。
「天の川の水あかりに、十日もつるして置くかね、
そうでなけぁ、砂に三四日うずめなけぁいけないんだ。そうすると、水銀がみんな蒸発して、喰べられるようになるよ。」
女「あの! これ、ただのお菓子ですよね。」
おなじことを考えていたとみえて、女が、思い切ったというように尋ねた。
鳥捕りは、何か大へんあわてた風で、
「そうそう、ここで降りなけぁ。」
と言いながら、立って荷物をとったと思うと、もう見えなくなっていた。
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