過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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115: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/20(木) 16:52:19.85 ID:QbPj2Ru80

女エルフ中尉「……」

勇者中尉と相対する女エルフ中尉は無言で彼を睨み返している。
エルフ人は全体として容貌の美しい者が多いが、目の前の女エルフ中尉もその例に漏れない。
緑色の切れ長の眼を持つ細い相貌は美しいが、可憐さは無く、錐の様に尖った雰囲気をしている。
その雰囲気と、右の口元にある薄く盛り上がった刃物によるであろう古い傷痕が、
彼女が単なる美しいだけの女では無い事を、すなわち兵士であることを示していた。

女エルフ中尉「……」
勇者中尉「……」

暫時双方、言葉も無く睨みあうが、
最初に目をそらしたのは女エルフ中尉の方であった。

女エルフ中尉「――フンッ」

不満げに鼻を鳴らすと、手綱を握り、馬首を返しつつ、
捨て台詞のように勇者中尉へと向けて言う。

女エルフ中尉「――余計な時間だった。次は助けんぞ」
女エルフ中尉「おい、行くぞ!」



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