過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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309: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2013/04/14(日) 18:44:05.72 ID:uDrtBboq0



◇勇/魔◆



連隊長『既に噂ぐらいは耳にしているかもしれないが、北部辺境に不穏な動きが確認されている』
連隊長『よって、いずれかの部隊が偵察を行う必要性が生じた』
連隊長『そこで我らが第2エルフ槍騎兵連隊に特命が下されたのだが』
連隊長『私は君の小隊に、挺進偵察を命じようと思う』

二週間程前、連隊本部へと召集された女エルフ中尉へと、
第2エルフ槍騎兵連隊の隊長である中佐は、上の様に切り出した。

連隊長『現代においては魔族の脅威など、魔帝国の正規軍であってもタカが知れているが』
連隊長『問題は、我らが敵性国家たる「中央連合国」が魔族の共の動きに呼応する可能性がある事だ』
連隊長『精強を以て知られる我らが連邦共和国軍であろうとも、挟み討ちをされるのは好ましいとは言い難い』
連隊長『故に、本偵察をして魔族共の状況を探り、場合によっては機先を制すための準備が必要となる』
連隊長『つまるところ、本任務は極めて重要だということだ』

エルフ的な整った美貌の連隊長は、恐ろしい鉄面皮の男で、
流れ弾で傍らの副官が頭をザクロの様に吹っ飛ばされても、眉ひとつ動かさなかったらしい。

優秀ではあるが冷酷無慈悲で、部下にとっては余りありがたい種類の上官では無い。
だから女エルフ中尉は、この“極めて重要な任務”の指令を受けた時に真っ先に嫌な予感を覚えたのである。



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