過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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310: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2013/04/14(日) 18:45:26.51 ID:uDrtBboq0

そもそも斥候任務と言えば通常、軽騎兵連隊の連中か、竜騎兵連隊の仕事である。
わざわざ槍騎兵、それも精鋭部隊たるエルフ槍騎兵連隊に任せようとしている時点で、本任務は普通ではないと言っているも同然だ。

今しがた受けたばかりの説明からも、この任務の重要性は理解できる。
だが、この連隊長殿が直々に下した命令など、重要である以上に碌なモノである訳が無い。

しかし兵隊とは、上が死ねと言われれば死んで来るのが仕事である。
よって女エルフ中尉に許された返答などは――……

女エルフ中尉『ハッ!喜んで拝命致します!』

……――ぐらいのものであった。

しかるに女エルフ中尉率いる五十騎の槍騎兵は、偵察任務用の装備を整えて北部辺境へと出発した。
派遣の名目は『当該地における演習に先立っての視察』であった。
偵察任務というやつは多くが機密任務であり、今度の場合もそうであった。

女エルフ中尉は北部辺境、国境付近へと部下と共に赴き、
そして不穏なる情勢への偵察どころか、『開戦』のその瞬間を間近で目撃する破目になったのである。



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