過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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70: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/04(火) 13:22:30.69 ID:PuAv+VZU0

勇者中尉「行軍中を狙われなくて幸いだった」
曹長「そのようですな……敵は、大体、五十から六十程といった所のようで」
勇者中尉「敵の先遣隊か?」
曹長「その可能性は高いでしょうが……来ますかね?」
勇者中尉「私が指揮官ならば、それはしない。だが――」

――魔族の思考ロジックは、人間のそれとは余りに大きく異なる
連中は、思慮の人間であればまずしないような事でも平然としてくる。
なまじ各々が個として優れている故に、警戒心というものが人に比べて薄いのか、
魔族は種全体でおおよそ無鉄砲な性向を持っているのだ
ならば――

勇者中尉「来ないとは断言できん。ならば、突撃に備えるべきだ」
曹長「ですな」

曹長も頷く。
俺は視線を周囲に遣り、副官少尉の姿を探す。
副官少尉の、輜重兵と共に、中隊員や義勇民兵に、弾薬を支給しに廻っている姿が見えた。

勇者中尉「副官少尉!」
副官少尉「ハイ!中尉殿!」

副官少尉は輜重兵に作業を続ける様に言った後、こちらへと駆けよって来る。



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