過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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90: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/08(土) 23:55:32.68 ID:NljAM6wD0

――そもそも、人間とエルフは仲が悪い。これは大陸の何処であってもおおよそ変わり無い。
エルフは出生率で人間に劣る半面、魔力を持って生まれて来る者の比率は高い。
その為に、『火薬以前』の時代においては人間の庇護者の一角を為していたが……それも今は昔。

エルフは人間を力無き者と見下し、人間達の大半は事実そうであるが為に、
黙ってヘヘェと頭を下げていたが、火薬が発明されて事情が変わる。
もはやエルフの庇護など、人類は必要としなくなったのだ。
そうなれば、数で劣るエルフは自然と圧倒され始める。

現在においても、『連邦共和国』のようにエルフはエリート階級に位置している事が多いが、
しかしかつてのその権勢に比べれば、その地位の低下は明らかであった。

それだけに、既得権益にしがみ付かんとする心情故か、過度に尊大な態度のエルフは多い。
この女エルフ中尉も、そんな類のエルフの一人のようだ。

女エルフ中尉「自分達は特命により、挺進捜索を行っていたが」
女エルフ中尉「諸君らの危急を発見し、それを助けた」
女エルフ中尉「感謝してもらいたいところだな」

勇者中尉「――『挺進捜索』?」

フフンと笑う女エルフ中尉の高慢な態度よりも、
その言葉に出てきた内容こそ、勇者中尉には気にかかった。



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