過去ログ - 勇者「時代は変わり」魔王「風と共に去りぬ」
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91: ◆2GCrAwA30Q[saga]
2012/09/08(土) 23:56:39.78 ID:NljAM6wD0

『挺進捜索』とは、つまるところ『斥候任務』の事であるが、
こんな辺境地帯で、それも槍騎兵が斥候すべき相手とは何だ?

勇者中尉「こんな北部の辺境で、わざわざ花形の槍騎兵連隊、それもエルフ連隊が相手にしなければならない」
勇者中尉「その相手とは?」

女エルフ中尉「――生憎だが、私はそれに対し答える義務を持たん」
女エルフ中尉「むしろ、私の側にこそ、君達に色々と問わねばならぬ事があるだろう」
女エルフ中尉「現在の状況について、色々と問わねばならぬ事が――」

女エルフ中尉は、居丈高かつ一方的に自分の要求を通すつもりのようだ。
――何やら、様子が怪しい。何かに焦っている様に感じられる。
助けられたとは言え、勇者中尉は一部隊の指揮官として、疑わしきは晴らしておいた方が良いだろう。

勇者中尉「――女エルフ中尉」

勇者中尉は冷静な声で、女エルフ中尉の問答を遮った。

勇者中尉「君は中尉だな。君の任官の年月はいつだ?」
女エルフ中尉「それを聞いてどうする?――田舎の駐在、それも乗馬歩兵風情が騎兵隊に逆らう気か?」

女エルフ中尉は不快感を顔に露わにした。
しかし、勇者中尉は冷静に重ねて問うた。

勇者中尉「この場における、『最上位者』をはっきりさせておきたいだけだ」
勇者中尉「君の任官の年月は?」

女エルフ中尉「――大陸歴1863年、6月3日だ」

少し間を置いて、勇者中尉もまた、自身の中尉任官年月を言った。

勇者中尉「大陸歴1862年、9月15日」
勇者中尉「つまり、私の方が先任だ」




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