過去ログ - 桜内義之「まひるとの、最後の約束を」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:09:23.92 ID:yVe1S3s60
DCUのSSです

短いです

本編まひるルートとTYまでの間の時間、平たく言うなら本編まひるルートエンド直後の話となります

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:11:45.36 ID:yVe1S3s60
校内は、卒パ一色に染まっている。
その卒パも、あと少しで閉会式が始まろうと言う時間だ。
そんな中、俺たちは階段の下で話し合っていた。

「準備の方は昨日で完全に終わったんだよな?」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:13:02.79 ID:yVe1S3s60
「実行時間はいつなんだよ?俺、まだ聞いてねぇぞ?」

「む、そうだったか?時間は、閉会式の最中に抜け出してやるつもりだ。タイミングとしては、開会の挨拶が始まった後が、一番いいだろうな。
 それなら、俺たちもちゃんと式に参加しているということを印象付けられるからな。」

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:14:37.71 ID:yVe1S3s60
校内放送が流れる。

『間もなく閉会式を行います。生徒は至急、体育館に集合してください』

「いよいよか。なんか興奮してきたぜ……」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:15:56.09 ID:yVe1S3s60
「それではこれより、閉会式を始めます。」

司会がそう告げる。
俺は体育館の出入口に向かい、その近くの先生に「腹が痛いからトイレに行く」と適当な理由をつけて、体育館を抜け出した。
渉はどのように抜け出したのかわからないが、すでにクラスの列の中にはいなかった。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:16:57.71 ID:yVe1S3s60
「それじゃ、作戦の実行に移るぞ。これが、敷地内に設置された場所の全てだ。その紙に、それぞれが担当する場所にチェックが入っているだろう?」

「ああ、入っているな」

「スイッチをひとつポン、と押せばその仕掛けは発動する。発動させたら、すぐにその場からは退散し、他の場所に向かうのだ。いいな?」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/08/27(月) 23:17:28.81 ID:/ExrQsoXo
まひるSSと聞いて


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:18:50.86 ID:yVe1S3s60
―――のだったが。

「や〜っぱり行動を起こしたね、杉並!」

階段の上から声が聞こえた。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:20:15.01 ID:yVe1S3s60


「桜内、板橋!こうして三人まとめて逃げていたんじゃ、埒が明かん!ここは、三手に分かれてそのまま作戦実行だ!いいな!?」

杉並が走りながら、そんなことを言って来る。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:21:52.18 ID:yVe1S3s60
〜〜〜

走りながら、後ろを確認してみる。

「待ちなさい、桜内!」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:23:13.47 ID:yVe1S3s60
ムラサキは必死に俺を追ってくるが、俺もそこらの下級生の女子に負けるような足ではないと自負している。
その為に、ムラサキが全力疾走でも、俺は少しだけ走りに余裕ができる。
ムラサキがばてて足を止めたときに、とどめとして全力で走れば振り切れるはずだ。
そんなことを考えていると、前方から誰かが走ってくるような足音が聞こえた。

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:24:39.88 ID:yVe1S3s60
(……そうだ!)

俺は、あるひとつの作戦を立てた。この作戦がうまく行けば、俺も渉もうまくマークを振り切ることができるはずだ。
俺はそのまま走っていき、渉と合流しながら、曲がり角を曲がった。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:26:15.77 ID:yVe1S3s60
(まずは、ムラサキを陥落させる!)

「どこに行ったのかしら、あの二人はっ?」

ハァハァと息を切らせながら、近くで立ち止まる音姉とムラサキ。その視界にわざと入るように、俺は走り出した。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:27:58.80 ID:yVe1S3s60
(よしっ!)

俺は、そこで走るのをやめた。
ムラサキが好機とばかりに俺を捕まえようとする。
が、後ろから追ってきていた渉に気を取られたのか、俺の腕を取りそこなった。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:29:09.09 ID:yVe1S3s60
「弟くん、おとなしく私に捕まりなさい」

「ごめん、音姉!今日で最後だからさ、見逃してくれ、頼むっ!」

説教モードに入った音姉に、頭を下げる。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:30:09.78 ID:yVe1S3s60
「……もう、しょうがないなぁ…。まゆき、ごめんね。やっぱりわたし、弟くんの頼みは断れないや……」

「それじゃあ、音姉?」

「うん、いいよ。見逃してあげる。その代わり、今日の夕飯は弟くんのフルコースだからね?」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:31:37.56 ID:yVe1S3s60

その後の作戦としては、渉がムラサキを追いかける途中でわき道に逸れて振り切っていれば、この作戦は大成功だ。
まぁ、確認を取る方法はないから、俺は俺のやるべきことをやるだけだ。

「最初のポイントはここだな」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:33:02.50 ID:yVe1S3s60
すると、何かが上空に向けて放たれたかと思うと、大空で破裂して、大きな花を咲かせていた。

「おーーっ!やっぱり綺麗だなーー!」

杉並からある程度の話は聞いていたのだが、やっぱりこれだけの大きさの尺玉は派手だなぁ……。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:34:41.01 ID:yVe1S3s60


それからは、生徒会に追われるようなことはなかった。
それと言うのも、非公式新聞部の抜け道のおかげで、花火を打ち上げてすぐに中に忍び込んでしまえば、後は壁越しに悔しそうな声がするだけ。
作戦は順調だった。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:36:16.76 ID:yVe1S3s60
「一枚噛ませてもらえばよかったかもな」

校内を走りながら、そんなことを考える。
ああ、でもこの流れはあれだ。きっと、また放送室の前には机とイスのバリケードが張られてるんだろうな。
クリパの時にちらっとみた光景が頭をよぎる。今回もあのバリケード、まゆき先輩が突破するのかな?
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:37:43.27 ID:yVe1S3s60


俺の担当の箇所の花火を全て打ち上げ終わり、最後の仕上げに屋上に向かう。
そこで渉、杉並と合流する予定だった。

以下略



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