過去ログ - 桜内義之「まひるとの、最後の約束を」
1- 20
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:21:52.18 ID:yVe1S3s60
〜〜〜

走りながら、後ろを確認してみる。

「待ちなさい、桜内!」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:23:13.47 ID:yVe1S3s60
ムラサキは必死に俺を追ってくるが、俺もそこらの下級生の女子に負けるような足ではないと自負している。
その為に、ムラサキが全力疾走でも、俺は少しだけ走りに余裕ができる。
ムラサキがばてて足を止めたときに、とどめとして全力で走れば振り切れるはずだ。
そんなことを考えていると、前方から誰かが走ってくるような足音が聞こえた。

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:24:39.88 ID:yVe1S3s60
(……そうだ!)

俺は、あるひとつの作戦を立てた。この作戦がうまく行けば、俺も渉もうまくマークを振り切ることができるはずだ。
俺はそのまま走っていき、渉と合流しながら、曲がり角を曲がった。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:26:15.77 ID:yVe1S3s60
(まずは、ムラサキを陥落させる!)

「どこに行ったのかしら、あの二人はっ?」

ハァハァと息を切らせながら、近くで立ち止まる音姉とムラサキ。その視界にわざと入るように、俺は走り出した。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:27:58.80 ID:yVe1S3s60
(よしっ!)

俺は、そこで走るのをやめた。
ムラサキが好機とばかりに俺を捕まえようとする。
が、後ろから追ってきていた渉に気を取られたのか、俺の腕を取りそこなった。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:29:09.09 ID:yVe1S3s60
「弟くん、おとなしく私に捕まりなさい」

「ごめん、音姉!今日で最後だからさ、見逃してくれ、頼むっ!」

説教モードに入った音姉に、頭を下げる。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:30:09.78 ID:yVe1S3s60
「……もう、しょうがないなぁ…。まゆき、ごめんね。やっぱりわたし、弟くんの頼みは断れないや……」

「それじゃあ、音姉?」

「うん、いいよ。見逃してあげる。その代わり、今日の夕飯は弟くんのフルコースだからね?」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:31:37.56 ID:yVe1S3s60

その後の作戦としては、渉がムラサキを追いかける途中でわき道に逸れて振り切っていれば、この作戦は大成功だ。
まぁ、確認を取る方法はないから、俺は俺のやるべきことをやるだけだ。

「最初のポイントはここだな」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:33:02.50 ID:yVe1S3s60
すると、何かが上空に向けて放たれたかと思うと、大空で破裂して、大きな花を咲かせていた。

「おーーっ!やっぱり綺麗だなーー!」

杉並からある程度の話は聞いていたのだが、やっぱりこれだけの大きさの尺玉は派手だなぁ……。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:34:41.01 ID:yVe1S3s60


それからは、生徒会に追われるようなことはなかった。
それと言うのも、非公式新聞部の抜け道のおかげで、花火を打ち上げてすぐに中に忍び込んでしまえば、後は壁越しに悔しそうな声がするだけ。
作戦は順調だった。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:36:16.76 ID:yVe1S3s60
「一枚噛ませてもらえばよかったかもな」

校内を走りながら、そんなことを考える。
ああ、でもこの流れはあれだ。きっと、また放送室の前には机とイスのバリケードが張られてるんだろうな。
クリパの時にちらっとみた光景が頭をよぎる。今回もあのバリケード、まゆき先輩が突破するのかな?
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:37:43.27 ID:yVe1S3s60


俺の担当の箇所の花火を全て打ち上げ終わり、最後の仕上げに屋上に向かう。
そこで渉、杉並と合流する予定だった。

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:39:18.54 ID:yVe1S3s60
「待て〜、杉並〜!」

「うわっ、まゆき先輩!?」

まだ杉並のことを追っていたのか!?
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:40:50.23 ID:yVe1S3s60


「屋上に設置された花火は確か、この上だったな」

屋上の入り口の屋根の上に登る。
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:41:39.69 ID:yVe1S3s60
「まひる〜〜〜〜〜っ!」

大空を仰ぎながら、かつての少女の名を呼んだ。

「聞こえてるか〜〜!お前との最後の約束、確かに果たしたぞ〜〜〜!!」
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:42:37.11 ID:yVe1S3s60
ひゅ〜んひゅ〜んひゅ〜んひゅ〜ん。

「へっ?」

空に向けて、続けて何発か尺玉が打ち上げられた。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:43:22.73 ID:yVe1S3s60
と。

ひゅ〜んひゅ〜んひゅ〜んひゅ〜ん。

「へっ?」
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:45:24.55 ID:yVe1S3s60
しかし、それでも俺の考えは甘かったようだ。

ひゅ〜ひゅ〜ひゅ〜ひゅ〜……。

遠くで、花火の打ち上げられる音がいくつも聞こえてくる。
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/27(月) 23:47:57.67 ID:yVe1S3s60
投下してみるとホントに短かった…

まひるルートをプレイして、エンディングでの三人のやりとりを想像しながら書いた物です。

フォルダ整理していると出て来たので、そのまま腐らせるのももったいないなぁと思い投下させていただきました。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/08/28(火) 01:50:42.31 ID:DhuqgaUT0
 
乙です。
メインヒロインが出ないSSも珍しいね。
杉並は書いてて面白そうだ。
俺もまひるんルート書いてみようかなぁ。
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage ]
2012/08/28(火) 05:15:56.13 ID:zyvNb0cEo
まひる可愛いよまひる


30Res/18.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice