878: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/09/11(火) 19:09:36.65 ID:1mhFWuFXo
「やっぱユニゾンの辺りかな。ほら、シンジとアスカがキスしそうになったりしてさ」
「つまり先輩も理科とキスがしたいというわけですね!?」
「違う違う」
「そういえばあんた、あたしにも一回キスしたわよね。ほんとはキス魔なんじゃないの」
「だからちげえって!! つーかあれは事故だろ!!」
「事故でも一回は一回よ!! あたしの大切なファーストキス奪って……今度やったらパパに言うからね!!」
「頼むからそれはやめてくれ……」
ただでさえ理事長とは星奈との婚約を考えてくれないかと言われているのだ。
もしキスしたなんて耳に入ったらと考えるだけで恐ろしい。
その時、ひやりとした視線を感じる。
「……ふん」
「よ、夜空?」
「なんだ。私は別にお前が誰とキスしようと気にしないぞ」
「…………」
明らかにむっとした表情に、俺は気まずくなるしかない。
よく見てみれば、小鳩も同じように俺のことをジト目で見てきている。
「あー、えっと、つまり別にキスがどうこうじゃなくて、ああやって二人で協力して何かを成し遂げるっていいなって思ったんだよ」
「なるほど。確かにシンジもアスカも練習して息ぴったりになってましたね」
「あたしはちょっと無理ね。小鷹とあたしじゃ能力差がありすぎて絶対合わないだろうし」
「うぐ……確かにそうかもしれないけどよ…………」
「あ、でも今のセリフ、アスカみたいでしたよ星奈先輩。案外あの二人みたいに一緒に住んだりしたら息ぴったりになるんじゃないですか?」
「なっ……なんであたしがそんな事しなくちゃいけないのよ! あたしは小鷹より小鳩ちゃんと息ぴったりになりたいわ! ね、小鳩ちゃん?」
「や!!」
即座に拒否る小鳩。
これだけ毎回遠ざけられているのに、それでも小鳩と仲良くしようとする星奈はたくましい。
すると今度は夜空がチラチラと俺を見て、
「わ、私と小鷹ならそこそこいけるんじゃないか?」
「あー、まぁ幼馴染だしな」
「「えっ!?」」
俺の言葉に理科部全員が同時に驚いた。
空気が固まってしまったような、そんな感覚がした。
俺はそんなみんなの反応に戸惑う。
俺と夜空が幼馴染だということは既にみんなに言って……。
そこまで考えて気付いた。
俺が理科部のみんなに夜空と幼馴染であることや告白の事について話したのは前の世界線の話だ。
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