過去ログ - 小鷹「安価で友達作る」 3
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879: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/09/11(火) 19:12:28.08 ID:1mhFWuFXo

「……小鷹」

夜空がジト目でこちらを見てくる。
俺はそんな彼女に対して冷や汗をかきながら苦笑いを浮かべるしかない。

するとすかさず理科が、

「先輩、どういう事ですか!? 初耳なんですけど!!」

「えっと……それは…………」

「……はぁ、もういい小鷹。別にそこまでして隠しておくことでもないしな」

夜空はどこか諦めたように溜息をつくと、

「小鷹の言う通り、私達は幼馴染だ。十年前にこの街で遊んでいた事がある」

「……ていうか、それ隠している方が余計怪しい感じするわよ。何か後ろめたい事でもあるんじゃないかってさ」

「そんなものはない。ただ……別にわざわざ話すことでもないと思っていただけだ」

「むぅ、幼馴染ですか……これは理科的にはキツイ属性ですね……」

「属性?」

理科は顔をしかめて唸っている。

俺は彼女の口から出てきた単語の意味が分からず、首を傾げる。
理科は俺に人差し指を向けて、

「幼馴染!! その属性だけで既にフラグが立っているという強力なものです!!」

「いや意味わからん……」

「要するに、ゲームとかだと幼馴染ってだけで最終的にくっつく可能性が高いって事よ」

「……うぇっ!?」

「なっ!!!」

星奈の言葉に俺は思わず変な声を出してしまい、夜空は顔を真っ赤に染める。
現に夜空には一度告白されているわけで、それだけに最終的にくっつくという言葉が現実味を帯びてくる。
それからは俺も夜空もみんなから逃げるようにさっさと帰ろうと提案した。
さすがにこうしてみんなこういう事を言われるのは恥ずかしくて居心地が悪かった。



***



次の日。
理科部全員は昨日と同じく部室でエヴァの残りを全て観た。
時刻は午後11時を過ぎている。

俺達は全員呆然としていた。
素晴らしいものを観た後の余韻に浸っている、とは少し違う。

「……わけがわからないよ、って顔してますねみなさん」

理科がそんな事を言っているので、俺達はただ無言で頷く。

良いアニメだったとは思う。
だが途中から……最後の二話辺りから完全に意味不明だった。
かなり抽象的で哲学的……というような感じだ。
 


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