過去ログ - ビッチ
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160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/19(水) 22:35:32.34 ID:CZWxbiQ2o

「おまえ、普段から関係ない真面目な子を巻き込むのって嫌いだったじゃんか。こないだ
だってイイダたちからあの子たちを助けてたしよ」

 あの時のあたしは本当に清純で穢れのない兄貴の実の妹を助けたつもりだったのだ。実
の兄貴を残酷な目的で誘惑するようなビッチを助けたのではなくて。

 今晩はイケヤマと別れられればそれでいいと思っていたけど、思いがけない収穫があり
そうだった。あたしはその時相当酔っていたけど口調はしっかりとしていたはずだった。

「うるさいなあ。やるの? やらないの」

「要するにあのピアノ教室から出てきてイイダに脅かされた子を俺の女にすればいいんだ
な? 手段は何をしてもいいと」

「うん」

「そんでその子よりおまえの方がよかったら俺とよりを戻すってことか」

「よりを戻すかどうか考えてあげるってことだよ」

 あたしは訂正した。

「わかった、やるよ」

 イケヤマが言った。

 全くためらいがなかったわけではない。奈緒は天然のビッチかもしれないけど見た目は
幼くて、そして彼女が処女であることは多分間違いなかった。その奈緒をあたしはイケヤ
マを唆して犯させようとしているのだ。

 最初にこの店に来た時はここまでは考えていなかった。兄貴と付き合うことができるよ
うにイケヤマと別れられればよかったのだ。

 でもその目的は奈緒が兄貴に仕掛けているらしい残酷な罠から兄貴を救うことだった。
奈緒がここまで酷いことを兄貴にしている以上、あたしだけが奈緒に遠慮して手加減して
いる場合ではない。

 あたしは無理に自分に言い聞かせた。

 酒が入っていたあたしはイケヤマのあたしに対する執着心を利用したこの手段を偶然に
思いついたことに満足していた。

「じゃあ、決まりね。でもあんまり暴力でいうことを聞かせようとするなよ。あっちは未
経験のお嬢様なんだから」
 イケヤマが大人しい子が好みだとわかっていたあたしは、イケヤマを煽るように言った。
「怪我をさせるとかセーラー服を破るとかしちゃだめだよ」

「わかってるよ」

 心を決めたのかイケヤマは低い声で言った。

「どうかなあ。あんまり興奮しすぎて自分を見失うなよ」

 この辺であたしの意識が遠くなっていった。

 気がついたときにあたしは自宅のリビングで大音量の音楽を聞きながら横になっていた
のだった。イケヤマが奈緒を落そうとしている間もあたしは兄貴に言い寄ろう。

 兄貴が大音量の音楽を気にしてか、自分の部屋から出てリビングに入って来た。


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