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189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/27(木) 00:12:34.86 ID:Ni0AA1zQo

 その晩僕が帰宅すると珍しく玲子叔母さんがリビングのソファに座って妹とお喋りして
いた。

「叔母さんお久しぶりです」

 僕はとりえず叔母さんにあいさつした。叔母さんは今の母さんの妹だ。

「よ、奈緒人君。元気だった?」

 叔母さんはいつものように陽気に声をかけてくれた。僕はこの叔母さんが大好きだった。
本当の叔母と甥の関係ではなかったことを知ってからもその好意は変わらなかった。

 この人は僕は自分の本当の甥ではないと昔から知ってたにも関らずいつも僕の味方をし
てくれていた。

「元気ですよ。叔母さん、久しぶりですね」

「元気そうでよかった」

 叔母さんはそう言って笑った。でも叔母さんは少し疲れてもいるようだった。

「相変わらず忙しいんですか? 何か疲れてるみたい」

「まあね。ちょうど年末進行の時期でさ。今日なんかよく定時に帰れたと思うよ」

 仕事が仕事だから叔母さんはいつもせわしない。

「今日は突然この近くの予定が無くなっちゃったんだって」

 叔母さんの隣に座っていた妹が口を挟んだ。

 僕はさりげなく妹を観察した。やはり自分で宣言したとおり真面目で清楚な女の子路線
を守っているらしい。僕がここまで本気でナオに惚れていなければ結構真面目に妹に恋し
てしまっていたかもしれない。それくらいに僕好みの女の子がその場に座って僕に笑いか
けていた。

「何・・・・・・?」

 僕の呆けたような視線に照れたように妹が顔を赤くして言った。なぜか叔母さんが笑い
出した。

「笑わないでよ」

 妹は僕の方を見ずに顔を赤くしたまま叔母さんに文句を言った。

「ごめんごめん。あたしもまだまだ若い子の気持ちがわかるんだと思ってさ」

「叔母さん!」
 なぜか狼狽したように妹が大声をあげた。


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