2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/08/29(水) 00:11:09.86 ID:ogCHSW01o
僕はその日の朝、普段より早く起き過ぎってしまったのだった。
母さんを起こしたくない。僕は反射的にそう思って、爪先立って僕と妹の部屋が並ん
でいる二階の部屋を通って階下に降りようとした。この時の僕は熱いコーヒーを飲みた
かった。冬の早朝のことだった。
僕が妹の部屋の前を通り過ぎようとした時、その部屋のドアが少し開いていることに
気づいた。
何気なくドアの向こうを覗くと妹がだらしない姿勢でベッドの上にしどけなく横にな
っている姿が目に入った。妹は剥き出しの腕を伸ばしたまま仰向けに寝ていて、普段は
うざいくらいに口うるさくやかましいことが嘘のような子どもっぽい表情だった。
妹の部屋から暖房の熱気が漏れ出していた。またエアコンを付けっぱなしで寝たのだ
ろう。こいつは何をするにもこういう具合にだらしない。
暖房のせいで暑かったのか妹はTシャツとパンツしか身にまとっていなかった。子ど
もっぽいあどけない表情を裏切るように、成長中の妹の悩ましい肢体が僕の目に入った
けど、僕は慌てて目を逸らした。
僕がこいつの体を見つめているところなんかをこいつに見られたらどうなるのかは僕
にはよくわかっていた。以前にも同じようなことがあったからだ。
こいつはわざとらしい悲鳴をできる限りの声量でわめきたて、何事かと駆けつける父
さんと母さんに対して「お兄ちゃんがあたしの裸を覗いたの」と騒ぎ立てて訴えるの
だ。
そんな騒ぎは二度とはごめんだった。僕は妹から目を逸らして妹の部屋を通り過ぎて
階下に降りた。
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