866:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/20(日) 00:04:51.85 ID:UrXJDrwzo
「結局さ。あの性格のせいであまり友だちができなかった麻季ちゃんには、自分の女を武
器にして男たちにちやほやされることを選んでたんだと思うよ。だから麻季ちゃんの気持
を勘違いしてたのは鈴木先輩だけじゃないよ。博人君と麻季ちゃんが付き合い出して傷付
いた男は一人二人じゃなかったんだよね。実際にあたしも鈴木先輩以外の男といちゃいち
ゃしている麻季ちゃんのこと見かけたことあるし」
「勘違いしないでね。麻季ちゃんが博人君を一番好きなのは間違いないと思うよ。多分、
今でも」
「・・・・・・今でもって。あんだけひどいことを言われて離婚を求められてるんだよ。麻季が
今でも僕のことを好きだなんて考えられないよ」
「でも、さっきあたしと君がキスしているところを見て泣いてたよね。彼女」
「もてないと思っていた旦那が君みたいな綺麗な女とキスしているのを見て動揺しただけ
でしょ。とにかく麻季は僕のことを一番好きどころか、今では一番嫌いなんだと思うよ」
「・・・・・・今の、もっかい言って?」
「へ?」
「あたしみたいなってとこ、もう一回言ってよ」
「いや・・・・・・あの」
「博人君、あたしのこと綺麗だと思う?」
「・・・・・・うん」
「そっか・・・・・・」
やはり酔っているせいか理恵が今日初めて幸せそうに微笑んで僕に寄りかかった。
「うれしいよ、博人君」
「うん」
「いろいろ辛い話してごめんね。結局忘れさせるどころか思い出させちゃったみたいだ
ね」
「まあ、そうだね」
僕は何となく寄り添ってくる理恵の肩に手を回した。
「あたしたち、今いい感じかな?」
肩に回した僕の手に自分の手を重ねながら理恵が言った。
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