過去ログ - ビッチ
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865:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/20(日) 00:02:33.70 ID:UrXJDrwzo

「博人君って、大学時代に麻季ちゃんが君と付き合う前に何人彼氏がいたか聞いたことあ
る?」

 麻季は過去のことを極端に話さなかったし、自分の写真アルバムを実家から持って来た
りもしなかった。彼女の携帯の写メだって僕か奈緒人の写真くらいしか保存されていなか
ったし。

「大学入学直後に鈴木先輩と付き合ってたじゃない? それは知ってるでしょ」

「だからあれは麻季の口下手のせいで先輩が勘違いしたんだよ」

「違うよ。あたし二人がキャンパス内で抱き合いながらキスしてたのを見たことあるも
ん」

 もう麻季についてこれ以上ショックを受けることはないと思っていた僕はその話に唖然
とした。

「先輩だけじゃないのよ。麻季ちゃんと噂になっていた相手の男って」

「君の勘違いじゃないの?」

「博人君たちの披露宴の後ってさ、二次会しなかったんでしょ?」

「麻季が友だち少ないって言ってたからね。友だち呼んでパーティーするより早く二人き
りになりたいって言ってたから」

 それも幸せだった過去の記憶の一つだった。



『ごめんね。あたし博人君と違って社交的じゃないし。披露宴には来てくれる友だちはい
るけど、二次会で盛り上がってくれるような知り合いはあんまりいないの。こんな女で本
当にごめん。でもできれば披露宴の後は博人君と二人きりで過ごしたい』

 それでも披露宴では麻季は女友達から祝福されていた。「麻季きれい」と囁いていた彼
女の女友達の声。



「あたしはその場にはいなかったから後で後輩に聞いたんだけどさ。二次会なかったから、
飲み足りない大学の人たちで繰り出したらしいよ」

「うん」

「披露宴の新婦側の出席者が悪酔いしてさ。麻季ちゃんの悪口で深夜まで盛り上がったん
だって」

「意味がわからない」

「麻季ちゃんと関係のあった男たちが酔っ払って未練がましく曝露したんだって。思わせ
ぶりな素振りを俺にしてた癖にって」

 僕は言葉を失った。今さら過去のことを振り返って後悔しても仕方がない。当時の僕だ
って麻季の男関係を詮索したりはしなかった。それに初めてのとき麻季は明らかに処女だ
ったのだ。


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