過去ログ - 【聖杯戦争】やる夫はステゴロワイヤーアクションで戦うようです
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◆ylCNb/NVSE
2012/09/02(日) 00:23:09.02 ID:7ShsGcqB0
同じころ冬木町、のちの冬木市では
町で知らぬ者のいない広大な豪邸に住む謎の老人、間桐臓硯が屋敷を処分したいと言い出した。
町を見下ろす景観に鎮座する豪邸は、他の町民を睥睨するように威圧的だ。
しかし、老人は丘の上にあるこの家は交通の便も良くないし、人気がなく心もとないという。
どこか深山や新都のあたりに新しい屋敷を建てたいと考えているらしい。
もっともこれも1941年に始まる太平洋戦争の戦火を潜ることにはなるのだが、
今日の我々が知る「間桐邸」の誕生であった。
一方で聖杯の有力な霊脈のひとつである丘の上の「旧間桐邸」に代わって
新しい主が現れた。聖堂教会がすかさず新しい寺院を丘の上に設けたいというのだ。
これが我々がよく知る、言峰教会の始まりである。
聖杯戦争の「始まりの御三家」はそれぞれ聖杯の有力な霊脈を抑えていた。
龍洞寺の大空洞、丘の上の旧間桐邸こと言峰教会、そして新都の中心部である。
しかし間桐の血と丘の上の土は相性が悪く、魔術師として好ましからぬ条件の
この土地を、やむなく手放さざるを得ないと間桐臓硯は判断した。
無論、本当のところを言えばマキリの血はそれよりはるかに前から
魔術師として枯れ始めていた。500年続くマキリの家も、自分限りではないかと臓硯は
認め難くもある現実と向き合わねばならなかった。
冬木町長、氷室氏と教会の言峰神父は法律上のやり取りを済ませ、
代理人や弁護士の立会いの中、旧間桐邸の売買と新居に関する今後の取りまとめが始まった。
小さな町である冬木にとって、これほど大きな買い物は町民誰もが知るところとなり、
新しい間桐邸はどんな屋敷になるのか、工事現場を行く人行く人が足を止めて覗きみた。
一方で街の新しいモニュメントとなるであろう言峰教会の工事現場では
口を真一文字に閉じた巨躯の壮年の紳士と青年が、遥か昔からその地に鎮座した
大岩のように微動だにせず工事を見守っている。
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