過去ログ - 【聖杯戦争】やる夫はステゴロワイヤーアクションで戦うようです
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◆ylCNb/NVSE
2012/09/02(日) 00:25:44.42 ID:7ShsGcqB0
「どどど、童貞ちゃうわ!」という臓硯老人の言葉にアメリカ魔術師姉妹は
この妖怪の500年近い生涯の(勝手な)過去回想から現実に引き戻された。
「恥ずかしい日記帳は始末したのか、臓硯〜。」と蒔寺氏。
あとで氏が言うには間桐邸に上がって酒を酌み交わした折、臓硯老人の日記を見つけたという。
カリヤ サクラ
これが後に”間桐三大奇書”の最初の一篇となるのだが、第2、最3のそれに、
なんら恥じ入ることのないほどに、立派に恥ずかしい内容であったという。
俗人との馴れ合いに興じる臓硯老人を一瞥して、青い目の女魔術師は
「哀れ、分別を持たない老人。」と嘆息した。
魔術師も人だ。当然、社会との折り合いはつけていく。だが必ず線を引かねばならない。
あんなふうに馴れ合うのは、魔術師として好ましくない。そう言いたげだ。
「…近親憎悪というものでしょうな。」
言峰神父はついに堪えかね口を開いて、苦言を呈した。
青い目の女魔術師も、かなり俗人に肩入れすることで知られていたからだ。
行きずりの一般人を助けたり、相当無茶なことをしていると聞く。
蒔寺氏という思わぬ来客に興を削がれたのか、女魔術師は退散することにしたようだ。
言峰神父も、ようやく難敵が立ち去ったことに安堵したようすだ。
入れ替わりに蒼星石が璃正に近づく。
まだ小さな子供だが、厳しい父親の教えがあるのだろう。利発そうな雰囲気だ。
蒼星石が優しく微笑むと、璃正も子供らしい笑顔で応じて挨拶した。
「…璃正、僧侶は歯を出して笑ってはならない。」
冷たい父親の言葉に、璃正は恥じて父親に謝った。
「いくらなんでも厳しすぎるんじゃないですか。」と蒼星石が詰め寄ると
「…私やこの子を誘惑しないで欲しい。…魔術師め。」と言峰神父。
「行こう。璃正。」
そういって言峰神父は逃げるように蒼星石に背を向けた。
言峰神父が幼い璃正を残して、この世を去るのはそれからしばらくも経っていないぐらいだった。
自殺だった。聖職者が禁忌を犯して子供を儲けたことを彼は思い悩んでいたという。
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