過去ログ - SAOってネトゲにツインテ幼女のBOTかませてコンビニ行ったら大変なことになってた
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51: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:22:51.00 ID:DB6DSbZPo
　話をいきなり飛ばしてしまってすまないが、
15年前から広まり始めた歌声合成アプリケーションのことは
もう5年くらい前から高校の教科書にも載っていることだし、
もちろん皆さんも知っていることと思う。
その成功の元、発想の根本は、
以下略


52: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:25:31.90 ID:DB6DSbZPo
　しかし、発想には共感しつつも、
俺はその歌声合成アプリケーション自体に対してはずっと反発し続けていた。

　そもそも狙いや目的が全く違うものに、
それが自分の望むものでないと反発するのは
以下略


53: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:27:13.98 ID:DB6DSbZPo
　しかし、時代は進み続けている。
　歌声の追求は、より人間にそっくりな声、より美しい声へと進むと同時に、
先ほど注目したのと同じ発想によって、
全く別の方向にも進みつつあった。

以下略


54: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:28:16.70 ID:DB6DSbZPo
だが、切り札なだけに、失敗するのが怖い。
迷ったあげく俺が選んだのは「本人」に任せるという情けない選択肢だった。

俺は「対話」ウインドウを立ち上げた。
そのウインドウ内の設定部分では「テレパシー」の欄にチェックがついていて、
以下略


55: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:29:07.22 ID:DB6DSbZPo
「なあ、ミルティアラ」

　ミルティアラは食事の手を止め、きょとんとしてからにっこり笑った。

（…なあに？）
以下略


56: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:29:52.02 ID:DB6DSbZPo
（うん、なる！）

　「はい／いいえ」の結果自体より、文法解釈に微妙に失敗して「なりたい」
より強い言葉が返ってきたことが俺を力づけた。
設定の「即興歌」項目にチェックを入れる。
以下略


57: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:30:48.84 ID:DB6DSbZPo
『…ごちそうさま』
『ごちそうさまー！』

　カザネとミルティアラは食事を終えて部屋へと上がってきた。
　心なしかカザネの顔色が悪いのが気になる。
以下略


58: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:31:34.77 ID:DB6DSbZPo
　鼻歌はやがて言葉を伴い「歌」となった。
　それは、今日一日の楽しい思い出を振り返ってるらしいけど支離滅裂な歌だった。
天道虫やら夜空やら夕食やらが脈絡なく出て来るつたない歌。
　しかし…なんか今までの彼女の歌の中ではかなりいい方だぞ！
　さあ、どうだ、十分に萌えてくれてもいいんだぜ？
以下略


59: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:32:00.91 ID:DB6DSbZPo
『違う…違うの…なんかほっとしちゃって…今日一日大変だったから…
これからどうなるんだろうってずっと思ってて…でも…ありがとう…
いい歌だね…ほんといい歌…』

　最後は小さな呟きに変わっていって、カザネはそのまま墜落するように
以下略


60: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:34:05.33 ID:DB6DSbZPo
実験は全くの失敗だった。
こんなもの何の実験にもなりはしない。
…環境の影響が大きすぎる。
これでは歌が人を楽しませられたかどうかなんて全く評価できない。
カザネ達には、早く…早く、再実験をお願いしなければならない。
以下略


61: ◆AkuraJpAsA[saga sage]
2012/09/02(日) 08:35:19.62 ID:DB6DSbZPo
そんなことを考えていたら…突然お腹が鳴った。

「あ…やべ！　コンビニ弁当！」

…自宅で暖め直すしかないな。
以下略


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