過去ログ - 魔王「覚悟するがよい、魔王よ」 その4
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220: ◆KzQg0Q/KK6[sagesaga]
2012/10/13(土) 06:36:20.01 ID:/Osn8/+m0
魔王『……魔法が使えたである』

魔王『余が! 魔法を! やっと!』

父『んー今の感覚を大切にするのだァ』

魔王『!?』

焼き殺したと思っていた魔王父が背後に涼しげな表情をして立っていた。

魔王『貴様、まだ生きておったかァー!』

父『貴様の体の中には数多くの魔物たちの力が秘められておる』

父『たかが魔力器官の一つ失おうが問題などあるまいて。自分自身に存在する特別な力を利用するのだ』

父『……息子よォ、貴様の力は全てを凌駕する。父は確かにィ教えたぞ、本気の出し方とやらを』

父『んーその力こそが、今システムが狂った我らの世界においての対抗手段となりえるのだァ』

魔王『パパ上、貴様どういうつもりか……』

父『この先貴様には辛い試練が幾度となく訪れるゥ〜……』

父『余はァ、試練へ打ち勝つ力を思い出させてくれた。たったそれだけの事よ』

魔王『は? 意味不であるわ、とっとと死ね』

父『待て待てェ…パパにもカッコいいところ作らせろゥ』

父『貴様は真実を知らねばならァん。息子よ。余は、貴様の真のパパではなァい……!』

魔王『ふん、どうも話好きなパパ上で困るわ。もう十分であるぞ』

父『……余の口から答えられるのはここまで。後は適当に魔王城を調べるのだ!』

父『余は、貴様を息子として選択した事を後悔はせぬゥ。貴様で良かった』

父『んー真の魔王として、魔族を導く勇者になるがよい。それこそが父の願いよ』

魔王『魔王か勇者かはっきりしろ』

父「ふふっ」

魔王『……ふん、余はパパ上がパパ上で良かったである』

魔王『礼は申さん。だから安心して余の目の前から消えてなくなればよい』

魔王『これからも余は余の好きなようにしてゆく!』

魔王父はにこにこと満面の笑みで魔王の肩へ手を置いて、立ち去る。



父(我が、自慢の可愛い息子へ栄光あれ)

砂となりその姿を無くし、消えた。


魔王(余の力を最大限出しきる為にも、余は自分自身をよく知らなくてはならないようだなァ)



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