過去ログ - 魔王「覚悟するがよい、魔王よ」 その4
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219: ◆KzQg0Q/KK6[sagesaga]
2012/10/13(土) 06:32:39.10 ID:/Osn8/+m0
魔王父が動き出すより前に、魔王は魔王父の腰へ跳びついて地面へ押し倒した。
膝で父の両腕を踏み拘束すると、馬乗りになって無我夢中にその顔を殴り続ける!

しかし、魔王父も負けじと魔王の背へ強力な蹴りを連続で放つ!

前へ仰け反った魔王はそのまま大きく口を開いて牙をむき、魔王父の首筋へ噛みついた!


父『ああああああああぁああああぁあああああああああううううぅぅぅう゛ァァァァーーー!!』


激痛に声をあげ、攻撃の手を止めてしまう! 魔王は犬歯をさらに鋭く突き立てて首の皮を引き千切ってしまった!
真っ赤に染まった肉が見える。そこへ魔王は凶悪にも手を突っこみ、爪で内側をガリガリと引っ掻くのだ!

魔王『ぐわっはっはっはー! どうだ良い気分であろう!? 余は最高に良い気分になってきたぞォー!!』

魔王は空いた片手で父の頭部を鷲掴み、だんだんと地面へ何度も打ち付ける。
逆転した展開と思いきや、さすがの魔王父もやられっぱなしではなかったようだ。

瞬時に火炎魔法を唱えると自身の上に座った魔王が一気に燃え上がる!

魔王『あ゛づいっ! あああ、あ゛づいであるっ……!』

魔王(憎い、こやつが憎いぞ。こんな雄が余のパパ上だと。余は認めぬぞ!)

魔王『ぐぎゃぎゃぎゃああああああああああぁぁぁぁ〜〜〜!!!』

父(そォう、その怒りこそ貴様の力を高めるゥー……!)

父『怒れェ! 貴様は勇者ではなァい! 全てを苦しめ、地獄に引きずり落とせェィ!!』

父『悪の心で自分の中を全て満たすのだァアー! 敵を血みどろへ染めてくれよォ!』

父『甘えなど貴様には必要なァいッ!! 貴様は今の貴様へ甘えておるのだッ!!』

父『光へ染まってしまった自分は殺せ!! 貴様は絶対悪ッ! 闇に染め直せ!! きったない闇色へ塗り替えてしまえェィ
ーッ!!』

魔王『!』

父『貴様こそがァ、全ての魔物の集大成よッ!! 真の化物よォ!!』

父『貴様の中に眠る力ァを出しきるのだァァァアアアッ!!』


魔王『…………』ブツブツブツ

魔王『……〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』


父『さぁ、余をォ完全に滅ぼしてみせよッ!!』




魔王『キエエェーーーーーーーーーッッッ!!!』

魔王は火炎の呪文を唱えた! 凶悪な色に染まる火柱が魔王父を焼き、天高く上がる!



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