過去ログ - ロバート「葉君と八重ちゃんは似合いのカップルだね」
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◆lc8fM/f/jN38
[saga]
2012/12/27(木) 04:25:44.20 ID:4iTIKSa10
ロス中将「……誰もいない!?」
兵士「……ブロンスキーがしくじったのでしょうか?」
ロス中将「あるいは裏切ったか」
眉をひそめるロス中将。
兵士「血液らしき液体を保管した容器を大量にいれたロック付きの強化ガラス棚と、空の容器がセットされたままの機械があるだけですね」
ロス中将「ここで何をやっていたというんだ」
そんなロス中将の通信機に、不意に連絡が入った。
ロス中将「私だ」
??『あなたはもう終わりよ! サディアス・ロス!』
ロス中将「……八重!?」
八重『三枝君はもうハルクにはならない! 薬のおかげで!』
ロス中将「……どういうことだ?」
クリント『それについては俺が説明しよう。貴様たちが今いる部屋で作られた新薬のおかげで、葉はハルクになることはなくなった』
クリント『葉の血を元に作られたその薬には、超人血清の力を薄める副作用がある。採血のために葉を確保する意味が無くなった以上、再誕計画は終わりだ』
クリント『ブロンスキーがこっちに寝返ってくれたおかげであんた達を罠にかけることができたよ。SSRが大挙してそっちに向かっている。八重の言う通り、あんたも終わりだ』
ロス中将「ブロンスキー…………!」
葉『精々足掻け』
葉の吐き捨ての一言の後、銃声の直後に通信が終わった。
恐らく、エミルが通信機を銃で破壊したのであろう。
ロス中将「あの小僧め……!!」
兵士「中将! SSRの奇襲を受けたとの報告が!」
ロス中将「何て忌々しい真似を……!」
悪態をつくロス中将。
そしてふと、葉の血を培養した溶液が入った容器に目が行く。
ロス中将「…………奴らは一つだけ大きなミスをしでかした。あの小僧の血自体をこの部屋に置き去りにしたことだ」
兵士「しかし、確保されては意味がないかと」
ロス中将「だったら私自らが被験者になる! 幸い、実験で使用したと思われる注射器もあるからな」
兵士「……本気ですか!?」
ロス中将「毒は毒で潰し合せた方がいい」
数分後。
ロス中将たちは強化ガラス棚のロックを銃器で強引に破壊して、中身を取り出す。
そして、葉の血を何とか容器一個分は自分の体に注入できたロス中将の体に、案の定異変が起きた。
兵士「…………やっぱり大変なことになった。それにしても、まるであの小僧への憎悪を体解するかのように変貌していきますね」
ロス中将「憎悪? いいじゃないか! 怪物の姿の時は憎悪<アボミネーション>と名乗るとしよう!!」
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