過去ログ - 奉太郎「守りたいもの」
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67: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2012/09/14(金) 11:54:49.70 ID:ojYOkXiS0
 俺は今一度里志の尋ねに対して思考する。俺はどうすればいいのか。どうすれば丸く収めることができるのか。

 そこまで考えて、思考を妨げる壁がせりあがってくるのを感じた。どうすればいいのかという問いを立てたのはいいが、俺がどうしたいのか、
俺自身理解していないことに気が付いたからだ。

以下略



68: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2012/09/14(金) 11:55:25.34 ID:ojYOkXiS0
 里志に向けての問いではなかった。が、里志はそれを受けて困ったように笑い、

「僕に聞かれても困るなぁ。でも……意外だとは思っていたけど、ホータロー自身がわかっていなかったなんてね」

「あぁ、なんとなくでここまで進めていたけど」
以下略



69: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2012/09/14(金) 11:56:12.49 ID:ojYOkXiS0
 唐突に話がS字カーブを描いたので、俺は思わず話のレールから脱線しかける。いや、脱線しかけたのは話の軌道の問題だけではあるまい。

 なんだって、伊原と……付き合う?

 先日のバレンタインデイの件を思い出す。里志は結局、結論を出せなかった。チョコレートを砕くことで体現したそれは、思考の停止ではなく懊悩だ。
以下略



70: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2012/09/14(金) 11:56:46.58 ID:ojYOkXiS0
「随分大変だったろう」

「大変だった、なんてもんじゃない。大変なのさ」

「だから伊原を送ったのか」
以下略



71: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2012/09/14(金) 11:57:40.40 ID:ojYOkXiS0
「……」
「ホータローがどうしてこんなことをしたのか。折角だから考えてみればいいんじゃないかな?」
 里志はトレイを持って立ち上がる。帰るのに否やはなかった。ただ、それでも聞いておかなければいけなかった。
「お前は、わかってるのか? どうして?」
「まったく……」
以下略



72: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2012/09/14(金) 11:59:42.69 ID:ojYOkXiS0
おっと、最後改行入れ忘れた。ご容赦ください。
今回の投稿はここまでとなります。

>>56
そのSSは寡聞にして知りません。


73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/14(金) 13:18:08.66 ID:DJ9ymzADO
なかなか面白い乙


74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/14(金) 14:30:32.10 ID:PAQJ7iZg0
いいねえ
でも所々誤字


75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/09/18(火) 00:57:29.61 ID:CjaQStl5o
おもしろい!えるたそきゃわわ


76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/29(土) 09:44:48.30 ID:i9ZekBNR0
続き待ってます


77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage]
2012/10/12(金) 22:10:05.75 ID:Nm4dlvRs0
今日初めて読みました。
なんか謎解き部分でハラハラしております。
続き、楽しみにしております!


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