773: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:41:06.87 ID:9Mfs4qeW0
〜古典部〜
俺は、古典部の部室で一つの事を考えていた。
ここへ来た理由はなんとも情けなく、三年の先輩による使いっぱしりである。
774: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:41:32.96 ID:9Mfs4qeW0
〜折木家〜
奉太郎「……そりゃ、そういう顔にもなりますよ」
奉太郎「先輩が何故ここに来たのか、俺には検討も付きませんからね」
775: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:42:01.94 ID:9Mfs4qeW0
奉太郎「俺は特に、相談する様な悩みもありませんよ」
入須「そうか、なら私の勘違いだったかな」
入須「……千反田」
776: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:42:28.01 ID:9Mfs4qeW0
入須「す、すまんすまん」
入須「そんな事では無いだろう、君の相談は」
奉太郎「……言って貰ってもいいですか、俺はこれでも自分の事には疎いもので」
777: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:42:54.42 ID:9Mfs4qeW0
入須「ああそれと、これはヒントにならないかもしれないが」
入須「そいつはいつも、巾着袋を持っていたな」
……口が軽いにも、程があるのではないか。
778: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:43:32.21 ID:9Mfs4qeW0
奉太郎「……見れば分かりますが」
俺がそう言うと、入須は少し困ったような顔をした。
入須「千反田と同じ女だ」
779: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:44:08.88 ID:9Mfs4qeW0
なんだなんだ、何故俺は入須とこんな話をしなければいけなくなったのだろうか。
奉太郎「そうですか、それで?」
入須「君が千反田に何かサプライズをすれば、彼女は大いに喜ぶとは思わないか」
780: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:44:37.72 ID:9Mfs4qeW0
入須「……これは、あまり言いふらさないでくれると助かる」
奉太郎「俺にはどこかの総務委員見たいな趣味は持ち合わせていません」
入須「ふふ、そうか」
781: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:45:05.23 ID:9Mfs4qeW0
入須「これが恩になるとは、思えないがな」
そして俺は、女帝の……入須の笑顔を見てしまった。
それはいつもの入須からはとても想像ができない表情で、そんな入須をきっぱりと拒否するのも、なんだかあれだ。
782: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:45:40.94 ID:9Mfs4qeW0
〜古典部〜
そうだ、あの日俺は……入須に協力して貰う事にしたんだった。
そして次の日には喫茶店で打ち合わせをして……土曜日に駅前で何が良いか話しながら店を巡っていた。
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